2019/04/23 10:00
地中海の南側、アフリカ北部のほぼ中央にあるチュニジア。
日本の本州より小さいこの国は、南北に長く沿岸部や山岳地帯、平原地帯、砂漠地帯からなり、自然が豊かで生態系も多様です。
平野部は特に「トゥーニス・ハドラー(緑のチュニジア)」と呼ばれるほど緑豊かで、小麦やオリーブの畑が広がっています。

チュニジアのオリーブ栽培の歴史は長く、紀元前3世紀頃にはすでにオリーブオイルが主要な商品として取引されており、その木材も加工され使われていました。
現在ではオリーブの加工も伝統技術として認められています。
チュニジア政府も独立後の1959年に国立工芸局を開設し(その後独立法人化)、伝統技術の継承・発展を支援しています。
その代表的なものとして、ナブール陶器やアインダラーハムの木工製品があります。
オリーブ材の加工技術は代々受け継がれ、洗練されながら現在も発展しています。


チュニジアオリーブ製品の多くはヨーロッパのキッチンツールやテーブルウェアに形を変えていて、日本ではまだ馴染みの薄いものです。
しかしながら品質・加工技術はとても高く、とても良いものばかりです。
オリーブは「太陽の樹」ともよばれ、平和や豊作の象徴です。
10cmの太さになるまでに20年かかるとも言われており、長い年月をかけて成長するその幹や枝はしっかりと緻密で、加工すると表面がとても滑らかになります。
そのため表面に塗装をする必要もなく、耐久性がとても高く、長く使い続けることができます。
成長の過程で木の内部に現れる黒や黒褐色の模様は、それぞれがただ一つのもので、一つとして同じものはありません。
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