2019/08/31 11:12
幹も葉も実も。全て使えるココナツ。
熱帯地域に広く生息するココナツ。
実から採れるジュースやゼリーは重要な栄養源として、3000年以上も前から摂られてきました。
ジュースが入っている実の硬い殻は燃料を作る貴重な材料でもあり、また乾燥させることで器の代わりとしても使われています。
ベトナムではダン・バウという楽器の材料としても使われます。
葉っぱは屋根としてや食材を置く敷物として使われることが多く、お祭りなどでは装飾品としても使われます。
幹は家屋や船舶家具などの建材や加工して日用品として使われます。
実の一番外の繊維部分からはロープやたわしが作られるほか、最近では圧縮加工することでシートやプランターとして利用するなど、その全てが余すことなく使えるとても素晴らしい資源です。
FAO(国連食糧農業機関)の報告によるとココナツの栽培面積はアジア太平洋地域で一貫して1,000万ヘクタールを維持していて、単純に計算すると毎年1,000万本のココナツが木質資源として利用できるそうです。
しかしながら日本ではジュースやミルクなどは食べたり飲んだりされていますが、木材などとしてはあまり馴染みがないものです。
そのためスプーンやお箸など日常的に使えるものから知っていただき、より多くの人に使っていただけるようにしたいと考えています。
人にも地球にも良いものを。
興味のある方は是非ご覧ください。